【出会いは合コン】

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アルゼンチン出身の彼は、あるバンドのバックミュージシャンであるとともに、音楽の幅を広げるためにいろいろな演奏家ともセッションしていました。友人がバンドのメンバーと親しくなり、日本の女性を紹介するからという話になり、そこに招かれました。

平日、ちょっとおしゃれなこじんまりとしたレストランでの5対5の合コンでした。はじめは南米の方達と知り合う機会も珍しいので、好奇心で向かったのですが、内心は、あまり関わると怖いなあとも思っていました。

彼らは、日本語は片言で話せていましたが、お祭り騒ぎが大好きな国民性なのか、とてもにぎやかな時間を過ごしました。そのうち、5人のうちの1人が私の横に来て、互いのことをいろいろ話しました。

自分が抱いていた軽い印象とは違い、真面目に音楽活動をしているんだなあと率直に感じ取ることができました。この日は、2次会のカラオケでお開きとなりました。

 

【デートは波乱万丈】

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その数日後、友人からの連絡で、彼がまた私と会いたいと言ってきたとのこと。わいわいと盛り上がった先日の合コンは気も楽だったのですが、次は外国人と2人きり。.話が続くかしら、どこへ行ったらいいんだろう、何を食べたら…いろんな心配が頭の中に浮かびました。

「もう1回だけでいいから。」という友人の説得に押されて、結局合コン1週間後に2人だけでデートが決定しました。待ち合わせも、合コン会場の前。そこなら、彼も迷いなくたどりつけるからだそうです。

デートの日、つい1週間前に会っているのに、自分は何か気まずい感じ。彼が自分に好意を抱いているのが分かってしまっているので、どう対処したらよいのかとまどいました。

「どこへ行こうか。」という話になり、なんと彼の選択が『居酒屋』。うんとおしゃれなところに連れていかれたら面食らってしまいそうだけれど、『居酒屋』なら気が楽だし、行き慣れているので、すっと緊張が解けた気がしました。彼もおそらく『居酒屋』というところに行ってみたかったのではなかったのかな。

居酒屋に入ってからは、爆笑の連続でした。まず、すぐ隣に座ったこと。普通はボックス席なら対面なのに、彼は普通に隣へ。店員さんやお客さんの視線に恥ずかしくなりました。

彼は日本の食べ物にあまり詳しくなく、寿司とかラーメンとか牛丼とか街中でよく見るメニューは知っていたものの、知らない食べ物の方が多くて、メニューの写真を見ながら解説。その解説にいちいちオーバーに反応してくるので、これも最初は恥ずかしかったけれども、こんなことに反応するのかと笑えてきました。

そのうち、頼んだ「焼き鳥」に「オー!」。「ピザ」にも「オー!」です。何を驚いているんだろうと思ったら、そのサイズの小ささでした。本国では、肉だってピザだっておそらく当たり前に超ビッグサイズなんでしょう。メニューの写真ではわからなかった小ささに驚き、大笑いしていました。

日本人にはあまりないオーバーアクションと物おじしない態度に、彼といると楽しいなあと思いました。アルコールも入って、彼はどんどん積極的になりました。ごく自然に手を握ってきたり、髪を触ってきたり。2人だけの空間ではないし、初めてのデートなのに、私といるとうれしくて仕方ないという気持ちをうんとアピールしてくるのでした。

このデートから、互いを思って付き合うようになりました。浅草や上野、遊園地に動物園、もちろん居酒屋も。ただ、彼も友人とアパートをシェアしていたし、私も自宅だったので、会う時間は限られていましたが、会うたびにおもしろくて愉快で、いつもべったりしてくることにもためらいがなくなってきていました。

彼のことをもっと知りたいと思って「アルゼンチンに戻ったら私のことなんて忘れてしまうんじゃないの。」と嫉妬めいたことを言うと、「何を言っているのかわからない。大事なのは、今が一番幸せってことだよ。」と彼は話しました。

今を楽しむことって、日本人はへたなのかもしれないし、先々の心配ばかりしているのかもしれないなあと感じました。南米の人達のよい意味でのあっけらかんとしたところを彼からたくさん見つけ出すことができました。

 

【お国柄って確かにある】

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彼とは1年くらい続いたけれど、私の就職で距離的にも離れたため、別れました。ただ、近くにいたらずっと続いたかと想像しても、その自信はありませんし、まして結婚なんて本音では自分自身が無理だったと振り返っています。

心のどこかで異国の人という見方があって、異国の人への好奇心で続いてきたんじゃないかという気持ちもあります。国籍関係なくお付き合いをして結婚もしてという人もたくさんいらっしゃるけれど、互いを理解する根っこに「お国柄」を知るということがあるんじゃないかなあと思います。

超過激な愛情表現も彼の国では当たり前のことであるだろうけれど、人によってはそれが嫌悪だったりしてしまいます。「お国柄」がお気に入りにならないと外国人との交際はなかなかハードルが高いかもしれません。