カンボジア 国際結婚 体験談

 

カンボジアの女性と結婚した、アラフィフの日本人です。私の個人的な経験ですが、誰かの参考に少しでもなればと思います。

 

馴れ初め

妻と知り合ったのは、カンボジア旅行で4泊したゲストハウス。20室もない規模のこじんまりとしたアットホームな雰囲気で、小さいながらレストランも併設していました。彼女はそこでアルバイトをしていました。

シーズンオフだったこともあって他に宿泊客も多くはなく、滞在中は毎度の食事でも、コンビニへ買い物に行くときも、日に何度となく顔をあわせます。いつも優しく微笑んで言葉をかけてくれる彼女に、とても癒されました。

ある晩、ビールでも飲もうとレストランに。他に先客がいなかったので、スタッフが何かのゲームをして楽しんでいました。日本の「五目並べ」に似たものでした。ルールは単純だったので、「あなたもやってみる?」と言われ挑戦してみました。将棋やオセロは得意なほうなので、「これなら勝てるかも」と感じたのです。

その場を盛り上げるために「じゃあ、僕に勝ったらビールを1杯、ゴチするよ」と提案。向こうは代わる代わるですが、こちらは連戦。勝ったり負けたりを繰り返しました。負けたらオーバーアクション気味に悔しがってみせました。

彼女はそのゲームが得意ではなかったようで、他のスタッフにはゴチしたのに、彼女だけはビールにありつけませんでした。悔しがる彼女を冗談ぽくからかいながら、楽しい時間を過ごしました。

チェックアウトのとき「また来ますね」と言ったら、彼女からメアドを教えてくれました。それが交際のスタートになりました。

 

初めてのデート

翌月、再びカンボジアを訪ねたのは、今思えば運命の導きだったのかもしれません。友人と会うためにベトナムを訪れたのですが、向こうが仕事で多忙になってしまい、せっかくホーチミンまで行ったのにほぼ「放置プレイ」状態になってしまったのです。

特にもう観光したい場所も無かったので、だったらカンボジアにまた行ってみようか、と考えたのでした。

他のスタッフの目もあるので、別の宿をとり、彼女をデートに誘いました。「実は今、プノンペンに来ているんだよ」とサプライズでメールしました。デートは彼女の希望で、王宮前の川沿いの公園に行きました。もしかしたらおカネ目当てかもしれないぞ、と一応警戒はしていました。「おスシが食べたい」とか、高価な買い物をさせられないかな、とか心配でもありました。

でも彼女はおカネのかからない公園で十分だと。王宮の付近は観光スポットなので、川沿いの公園から道を挟んで、旅行者向けのレストランも立ち並んでいます。「何を食べたい?」と聞いたら、彼女が選んだのは串揚げの屋台でした。「カンボジア人はコレが大好きなのよ。あなたも食べてみて!」と。外国人の私にタカるどころか、庶民の感覚で対等に接してくれたことがとても嬉しかったのです。

カンボジア 国際結婚 体験談

 

彼女が私を選んだ理由

私が言うのもなんですが、彼女はまだ若くて、とても可愛らしい娘でした。何度かデートを重ねたあと、どうしても彼女に聞いてみたいことがありました。なぜ一介の旅行者の私を気にいってくれたのか?しかも外国人だし、年齢もけっこう離れているのに。

「あなたは他の旅行者とは、振る舞い方が違っていたのよ」と言われました。下心を丸出しにした旅行者や「カネさえ払えば」と考えている旅行者。「俺はゲストだぞ」と横柄な旅行者。カンボジア女性をそうした「上から目線」で見ている旅行者が、実際は大半なのだそうです。口には出さなくても、彼女にそう感じさせる何かが旅行者側にあったのでしょう。

最初、私に妙な下心が無かったことが、結果的に幸いしたとも言える気がします。それから彼らの輪のなかに積極的に入っていったことも。

 

常に謙虚な心で

今は2人の子宝にも恵まれて、大家族のなかカンボジアで暮らしています。何より大変なのはコミュニケーションです。彼女と義弟のひとりは英語が話せますが、義父母や義妹たちとは簡単な現地語と身振り手振りで意思疎通している現状です。

私にとってカンボジア庶民の料理は、ときに辛すぎたり苦すぎたりもしますが、ハナから拒否したりせず必ずひと口は試食してみます。思わず顔をしかめる私のリアクションを家族は面白がってくれます。もちろん美味しいものもありますし、たまには私が拙いながら和食を作り、家族に試食してもらいます。大概、塩気が足りないみたいですが。

日常生活で私が常に心がけているのは、日本流の価値観を押しつけないことです。郷に入りては郷に従う。「日本ではこうだから」という言葉はできるだけ飲み込むようにしています。そんなことを言っても意味はないからです。彼らには彼らの価値観があり、やり方があります。それは「いい、悪い」で決めつけられないことだと思います。

何か家族みんなで作業するときは、少しでも手伝うようにします。冠婚葬祭ではご近所総出で準備したりすることもあります。正直、面倒に感じたりもしますが、言葉ができなくても何をしているのか覗きこんだり、笑顔で挨拶するようにしています。外国人の私を受け入れてくれていることに、これからも感謝の念を持ち続けたいと感じています。