そばにある幸せに心が揺らぐ2年半の遠距恋愛

私は、フィジーから帰国すると早速予定したオーストラリアに向けて出発!ではなく、フィジー留学の費用を両親に借りていたので帰国後に全額返済してからどこにでも好きに行くという約束をしていたのです。

総額で70万円。

当時の私は、ただひたすらに早くフィジーにいるラビに会いたくて月に10万返済すれば7カ月で終るじゃん♪と、深く考えずにとりあえず近所のレストランで仕事を始めました。

就職すると、2・3年はやはり勤務しなければいけないので正社員という選択肢は当時なかったのです。

そして、私と彼はというと帰国後から頻繁にFacebookのメッセンジャーで連絡をしていたのですが、日本はやはりLineが主流なのでメッセンジャーをいちいちひらくのがめんどくさく一度彼に、「Lineダウンロードしてよ~」と冗談で伝えたのです。

すると、翌日に全く知らないIDからLine上で友達申請が着て誰?と思っていたらラビだったのです。

なんと、私の為にソニーのスマホを購入してLineをダウンロードしてくれたのです。

なので、そこからは以前にもまして連絡の回数が増えていきました。

そんなある日、彼から「りこのご両親に俺との事を話してくれない?」と言われたのです。

その日は、母の日で彼はママに私と交際していることを打ち明けたのです。

反応を見ると、ママは「りこなら大歓迎よ~!」と交際に関して賛成してくれたので、次は私が両親にラビとの事を話してほしいということでした。

別に隠していることもなかったのですが、両親は共働きで家を空けていることが多く彼の事を話すタイミングがなかったのです。

そこで、私はさっそくその日の夜にまず帰宅した父に「ちょっと話したいことがある。」と言って呼び出すと、部屋に入るや否や「彼できたんかwww!?」と驚くほどにテンションがあがって言いだしました。

「なんで、分かるん!?」とどのように父に話しを切り出すか悩んでいた私をよそに父は開口一番「何人(なにじん)や?」と聞いてきたのです。

え・・・なんで日本人じゃ無い事前提でこの人話してんの?とわが父ながら唖然としていて、「普通は、フィジーから帰国して彼氏できた言うたら何処の人(何県)や?やろ!」と言われました。

なるほどなと思いつつも、「そうだよ。フィジー人の彼氏だよ」と答えました。

すると父は「そ~か。よかったな~」とだけ言われ、特に何も言わずに部屋をでていったのです。

え・・。それだけ?と少し気が抜けたのですが、交際には賛成してくれていたので一応彼に連絡するととても喜んでいました。

それから数日後、母と買い物をして運転している時に「実はさ・・・彼氏できたんだ」と打ち明けると「ふ~ん。24歳だしね。」と特に気にせずに言われ「実はその彼・・・フィジーの人なんよ」と伝えると「ふ~ん。別にいいんじゃないの?交際するのは勝手だし。結婚するってなると話は違ってくるけど交際ぐらいならどこの人とでもいいじゃん」と、母もフィジー人との交際に関して反対も何もなかったのです。

内心、自分の親ながらに「反対してほしかったわけじゃないけど、マヂで?なんで?」とか聞いてほしかったな~と思いました。笑

それからしばらくして、ラビと連絡は取りあっていたのですが、やはり日本とフィジーでは時差も4時間ほどあり生活スタイルで少しずつすれ違いが生じてきたことを感じていました。

彼が寝る時には、まだ日本は夜の18時過ぎだったりと電話の時間がとれなくなっていたのです。

ある日、友人から「次いつ会えるかもわかんない彼氏と付き合ってるより、日本で彼氏見つけたら?」と言われたことがありました。

確かに、普通の国際カップルならば遠距離でも半年に1度はお互いの国を訪れるなどして交流を深めているようですが私たちの場合は違いました。

私も日々の生活に追われ+留学費用の返済が月10万で返済する計画だったのですがバイトでそんなに稼げるわけもなく月5万円で14カ月の返済計画を立てたので1年半は日本を出ることができない状況でした。

フィジーにいるラビはというと、仕事はしていますが日本に来るなんて大金を持っている訳もなく彼が日本に来る可能性よりも私が全額返済してからフィジーに行く方が現実的だったのです。

「新しい彼氏か~」とふと考えた時に、帰国前に彼から貰った指輪を眺めながら「いやいやいや。私にはラビしかいない」と言い聞かせていました。

しかし、とある日、父の仕事の関係で私が携わることになったのですが、そこで拓哉さん(仮名)という42歳の男性と知り合いました。

拓哉さんは、物静かなタイプなのですが女性慣れしていない初心な感じを受ける未婚男性。

仕事上で知り合い、口はきくけどそれほど関わらず特に興味を抱きませんでした。

それから仕事の企画が成功し、打ち上げに私も呼んでもらい楽しんでいると、拓哉さんと喫煙所で一緒になったため少し話をしました。

その話の中で彼は仕事上の関係で色んな国に訪れていたことを知り、私が子供の頃から憧れていたフランスにも3度行ったという話を聞き、拓哉さんに興味を持ち色んな話を聞いていました。

そこで、拓哉さんから「携帯の番号交感する?今度一緒にお酒でも飲みながらフランスの写真見せてあげるよ」と言われ、特に意味もなく番号を交換したのです。

そして数日後、拓哉さんと2人で彼の行きつけのお店に連れて行ってもらいました。

そこでフランスの写真などの話やフィジー留学の話など様々な話をしましたが、なぜかラビの話だけ私はしなかったのです。

別に、拓哉さんと私は何かやましいことがあったわけではないのですが自分自身で「聞かれなかったから」と言い聞かせていました。

その数日後にも拓哉さんから食事に誘われ、焼き鳥屋に行った際には「今度、○○島行ってみない?泊りで。凄い美味しい料亭があるんだ」と旅行に誘われ、その時私は口を濁していました。

そしてその夜は、拓哉さんの友人が経営するバーに連れて行ってもらうとみんなから「拓哉が女の子連れてきたのはじめてじゃん!」と言われ「別にまだそういう関係じゃないから」と言われました。

その後、彼が席を外した際にお友達から「拓哉のことどう思ってんの~?あいつすっげー良いやつなんだけ奥手すぎて独身のままだったんだよね。あいつのことよろしくね。」と託され、周りにはもう彼女として公認されかけていました。

そして新たな彼氏候補として拓哉さんがいることを友人に相談すると「いい事じゃん。別にキスとか体の関係をもったとか、浮気をしてるわけでも告白されたわけでもないんだし。気にすることなく、遊ばなきゃ。まだ24歳なんだしさ」と私の今いる立場を正当化してくれたことで、「そうだよね。浮気してるわけじゃないんだ」と納得し、それからも拓哉さんと連絡を取り続けていました。

しばらくして我が家でバーベキューをした際に父が、拓哉さん達も招待しました。

そこで私はしばらく会っていなかった拓哉さんと2人で話し込んでいたのですが、周りから「りこってあの人と付き合ってるの?」と誤解を受けるほど2人の世界に浸っていたそうなのです。

その日の夜に私は拓哉さんと会えたこと、拓哉さんと話すととても楽しいと感じていることに気付いしまい、それまでは知らぬふりをしたまま拓哉さんと接して来てしまったことを再認識するようになってしまいました。

拓哉さんともし本当に交際したら、いつ会えるかも分からないラビの事を考える寂しさにも襲われることはなくなるんだよな~と感じながら、フィジーにいるラビに電話をしました。

そこで、ラビの声を聴いても私の心には響かずにはっきりとラビに自分が不安になっている気持ちを伝えたのです。

「日本で生活してて、いつ会えるかも分からなくてとっても不安の日々を過ごしてた。そんな中で1人の男性と出会って食事に行ったりしてとても私に優しくしてくれてるの」と打ち明けました。

すると、ラビはなんと泣き出したのです。

「ごめんね。ごめんね。すぐにでも日本に会いに行ってあげたいのに、お金がない貧しいボクを許してほしい。でも、今でもりこのことが大好きなんだ。気持ちは変わってないしボクだって凄く不安で寂しいよ。りこに彼氏ができたんじゃないかとか考えたりもしてた」と初めて、彼が感情をむき出しにして私に想いをぶつけてきたのです。

その際に、私は目が覚めて「この人を絶対に傷つけてはいけない。」と直感しそれから拓哉さんと連絡を取る事をやめたのです。

別に告白された訳でもないし。と自分に言って日本で恋人を作る事をしないと私は決心したのです。

そこから私と彼の遠距離はなんと2年に及びました。

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