インディアンは結婚前に交際を公にするのはいけない

私たちが交際をスタートさせて決めていたのは、ホストファミリーには関係を内緒にするということでした。

その理由は、インディアンの文化で結婚前に交際していてもそれを公にすることははしたないという風潮があったからでした。

特に私はあと数カ月で日本に帰国する身で結婚するかどうかなんてわからない存在なのでばれるとややこしいことになるということも理由の1つです。

私は仲のいい日本人の友人2人にだけは交際の事実を明かしていましたが他には内緒にしていました。

そんな交際を内緒にする私達のデートは外で堂々と出来るわけもなく毎回タウンのはずれにあるホテルに日帰りで滞在するというものでした。

しかし、ラビは働いているものの給料がそれほどいいわけでもなかったのでホテルの滞在費は毎回私が半分以上を出すという現状でした。

その状況に毎度ラビは「ごめんね」ととても申し訳なさそうな顔をしていたのですが、デートのためだったので「それに関しては言わない約束にしよう!」と決め2人で過ごしている時には楽しむことにしていたのです。

将来なんて全く考えていなかった

私とラビの交際がスタートして1カ月ほど経過した頃、私達の交際を知っている日本人の友人たちが「りこはフィジーから帰国したらラビとどうするの?結婚とか考えてるの?」と、効かれました。

私は「結婚!?!?」となり、即座に「フィジーにいる間だけに決まってるじゃん。私は、オーストラリアに行きたいんだから」と答えました。

交際が始まってから、3カ月しか一緒に過ごせないと分かっていたので将来結婚することなんて考えてもいませんでした。

あの頃の私は、メールなどでもラビから「りこ、大好きだよ」と言ってくれていたので、彼が一方的に私のことが大好きなだけで私自身はそんなに真剣に大好きな訳ではないと思っていたのです。

そしてそんな頃、ラビからメールで“再来週に首都のスバに用事で週末にでかけるんだ。一緒に来てくれない?”と誘われました。

私たちの住むラウトカでは、周りの目もあり公にデートなども出来ずにいたので首都のスバならば知っている人もほとんどいないから堂々とデートできるし泊まりでゆっくりできるし大学時代の友人にりこを紹介したいんだとのことでした。

私も、やった☆!と嬉しくなりホストファミリーには、友人とリゾートに行くと嘘をつき金曜の午後の授業を休み昼の便で1人スバに向け出発しました。

ラビは前日に前ノリしていたので、スバに迎えに来てくれました。

そして、その日は友人の家に泊めてもらい夜にはバーで彼の大学時代からの親友3人に囲まれお酒を飲み楽しく過ごしました。

そして2泊目は、2人でホテルを予約しのんびりと滞在していたのです。

2泊3日のこの旅行はとても幸せに包まれていたのですが、帰りのバス中でひょんなことから喧嘩が勃発。

あんなに喧嘩をしたのは交際が始まってから初めてで2人ともお互いに譲らず、かなり真剣な喧嘩になり、途中で私はあまりにも頭にきて「もういい!別れる」と別れを告げ、途中でバスを1人で降りたのです。

そして彼に、「わかったよ。グッバイ」と言われました。

バスを1人で降りてから、冷静になって考えているととんでもなく軽はずみに別れを口にしてしまったと後悔してもしきれない気持ちで溢れ1人で次のバスが来るまで大号泣。

友人に連絡して事情を話すと「りこってラビのこと大好きだからね~」と言われ私自身も初めて、こんなに彼に惹かれていたのだと気付いたのです。

目をはらしながら帰宅すると、なんと我が家にはラビがホストパパとカヴァを飲んでいたのです。

内心、「なんで別れたばっかなのに、家にきてんだよ!」ととても複雑な気持ちで1人部屋に戻ると、彼からメールが届き「さっきは本当にごめん。1人になって落ち着いて考えたらすごくバカだった。別れたくない」と書いてありました。

「私も。ごめんね」と返信し仲直りしたのですが、この頃から私の中でラビ=フィジーに居る間の彼。ではなく、将来のことも考える様になった初めての男性だったのです。

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