ぶっちゃけ言ってしまいますが、私はバブル期に大学生、おまけに関西の人気女子大に通っていて、バブル期の醍醐味をしっかりと感受した世代です。
なので、男は女をちやほやして、女は男にちやほやされて、の図が今でも身も心からも離れません。
私は初めてイタリアに住んだ時代は20代後半、私は目鼻立ちもはっきりとしていて、背丈は平均よりちょい上、なによりもラッキーなことにメリハリボディなので、イタリアに来てからモテモテでした。
日本でもモテなくはなかったのですが、友人達曰く、「男を委縮させる感」を発している、とのことでした。
でも イタリアに来るとそんな心配は要りませんでした。イタリア男は いい女を見ると、声をかけるとかひっかけるとか、自分から何かアピールしないと損、アピールして何かが起これば超ラッキー!みたいな感じに思っているようでした。
いい女に何か行動を起こさないとそれだけで「逃した!感」というところでしょうか。人生彩り良く生きるのが好きなんです。年配の人ほど変わった人が増えます。面と向かって、というよりは、通りすがりに聞こえるか聞こえないかくらいで 「美しい」とか「ぇえ女」とつぶやくその術は 正に名人芸の域でしょう。特に付き合いたいとか関わりたいとか以前に、とりあえず言ってみる、みたいな感じですね。
とまぁ、ここまで書いたイタリア男の表現は、皆さんの想像するイタリア男そのものでしょう。こういう人達もたくさんいるのも事実です。
が!イタリアって一言では言えないのがイタリアに住んでからの意見です。「典型的」は存在しませんよ。大まかに言って、南イタリアは全体的に明るく陽気で騒がしいイメージ、北イタリアは勤勉で人と人との距離も割と日本人に近い感じかもしれません。
でもイタリアってなんでもアリですから。なんでもアリだけれど自分の身をちゃんと守る術にはそれぞれ長けています。絶対に自分の非を認めたら負けですから、イタリア人とやりあうときにはちょっときつ過ぎかな、くらいの対応でも 彼らは簡単に引き下がらないのでちょうどいいでしょう。
「こんな言い方をしたら きっと相手を傷つけるかな」とか情を出すと後で自分がしてやられちゃいますから、性悪女くらいでも大丈夫、本当に相手が自分に興味あればそれくらいでは諦めませんから。
本当に嫌な時、はっきりと言うと、それ以上はしつこくしてこない人が多いです。(あ、でも中にはしつこい人もいますから要注意)(振られ慣れしている人は、冷たくされるのにもなれていますから、ちょっとやそっとでは引き下がらなかったりもアリです。)
ちゃんと断らないとGO!と思い続ける能天気なイタリア人でもありますから、はっきりと意思表示をしてください。このような分り易い人達はやり取りが見えやすくてこちらも扱いやすいのですが、最近は草食化も進んでいるようです。
40代半ばから下の世代にどんどん増えている様子ですよ。前述したようにイタリア人も様々なので中年老年でもシャイな殿方はいますが、でも彼らの世代はクラシックな人でもゲイでもトランスでも皆肉食多しです。
若い世代は誘い方も誘っているのか、誘っているのはわかっても単に純粋にお茶したいだけ?一緒に世間話をするだけでいいのかな?と思わせる男子が結構増えています。男子の草食化は世界的現象なのでしょうね。
日本の草食男子は実際に接触したことないので比べようがないのですが、イタリア草食男子はまだ意思表示がはっきりしているので分り易いからコミュニケーションはしやすいです。
多種多様なイタリア人、今は以前よりももっと多種多様です。日本のメディアで見るような典型的イタリア人は「日本人が想像するイタリア人をわざと大袈裟に演出してる」ことが多いですよ。
多種多様なのがイタリア人、ずる賢いのもイタリア人、スウィートなのもイタリア人、スマートな人もいれば無骨な人も大勢います。私の住む中部イタリアの小さな街では皆知り合いなので、目立つことや変なことはできませんから、結局無難な言動ばかりをしてる人たちが多いです。
イタリアという国はミラノやローマでもない限りこんな人達が多いのです。でも、だからこそエキセントリックなことをしたくて、でもする機会がなくてうずうずしている人達も結構いると聞いています。
お付き合いするのならきつい女を演じてそれでも頑張って尽くしてくれるくらいのイタリア人がいいでしょう。だって愛が覚めてきたら絶対に「釣った魚に餌をあたえなくなる」のだから。
お付き合いしているうちにしっかりと上下関係を作り、「私が上!」と刷り込んでおくことです。私達日本人は基本優しすぎるので、だんだんに漬け込んで怠慢になり、アリとキリギリスのようになるのが目に見えてます。
イタリア人は優柔不断でなんでもいいです、という人よりもスパッと自分の意見や好みを言える人に興味を持つ傾向にあるので、自分が何をしたいのかをはっきりとさせてそのままスパッと言動することです。何度も言いますがキツメだな、と思ってもイタリア人にはどーってことないですから、キツメでGO!です。