アラサーのごく普通の会社員だった私

今回、国際結婚について体験談をお話しさせていただきます智子です。

国際結婚した今は北欧のフィンランドに住んでフィンランド語を学びながら主婦業をしていますが、国際結婚するまではごく普通の会社員でした。

判で押したような毎日を送っており、会社と家の往復。

土日は疲れて家でダラダラするか、せいぜいストレス解消のショッピングが趣味といったところ。

そんな私がひょんなことからフィンランド人の夫であるアキと国際結婚することになったのです。

人生最大の大失恋が海外に興味をもったきっかけ!

当時アラサーというより、正確にはオーバー30だった私は恋人もおらず、仕事ばかりの毎日。

それでも、まぁいつかは結婚するかもね、一生ひとりって決めているわけでもないし、と恋愛・結婚に対してのんびり構えていました。

あまりに男っ気がないので親も心配していたと思います。

そんなある日、友人に呼ばれてしぶしぶ参加してみた合コンで、ある男性に強烈にひとめぼれ!

恋愛には奥手な私でしたが、この時ばかりはアクセル全開で自分から猛アプローチ!

見事、デートにこぎつけたのですが、その後がさんざんで・・・

今回は国際結婚のお話なので、失恋話を長々とするのは控えますが、要するに、うまくいかず失恋してしまったんですね。

なぜか「この人しかいない!」と決め込んでいた私は、もう生きがいを失ったような感じで、それはそれは落ち込み、生きる屍のような悲惨な状態でした・・・。

そして、失恋したことで女性としてだけではなく基本的な自尊心まで低くなり、仕事も人間関係も何も本当に充実感が得られるものがない、というレベルにまで落ちていたのです。

そんな中、なぜかある時ふと、「そうだ、大学生の頃は外国語が好きだったな。

もう一回勉強してみようかな」という気になったのです。それで、むなしい毎日の穴を埋めるかのように、英語の勉強を始めました。

しかもネットで・・・。

結婚相手との出会いは、ランゲージエクスチェンジ

ランゲージエクスチェンジというシステムをご存知でしょうか?

アプリやサイトを通じて各国の外国通人の方々と語学学習をお互いに助け合うという形で成り立っている学習システムなのですが、私はそこで将来の結婚相手となるアキ(日本人女性のような名前ですが、フィンランドではよくある男性名なんですよ)と出会いました。

つまりインスタグラムなどのSNSで出会ったようなものです。

ランゲージエクスチェンジのアプリやサイトはもちろん語学学習が目的なので、今ではナンパ禁止などの規約を設けているサイトが多く、ここで具体的なサイト名を出すと、出会い目的を推奨しているかのように思われかねないので、具体的なサイト名は控えさえていただきますが、重要なのは語学学習から出会いに発展したということです。

よく英会話教室の先生と出会って結婚、という話を聞きますが、それがネット上でも起きたということです。

ただし、実際にそのようなサイトにはナンパ目的の男性もいるかと思いますので、まじめな外国人と出会って国際結婚したいという方にはおすすめしません。

出会いから恋愛、結婚まで発展するケースはごくまれです。

私とアキはひたすら天気やお互いの文化の違いの話などを英語、フィンランド語、日本語を交えて2年ほど続け、私はすっかり安心感を抱くようになりました。そして、友人として会ってみたいな~という気になったので、旅行がてら、彼の国を訪れてみたのです。

初めてのデートは観光地巡り

初めてのデートはフィンランドの首都でありアキの生まれ故郷でもあるヘルシンキ。

待ち合わせ場所で初対面した後、ヘルシンキの大聖堂やマリメッコのショップなど観光地を巡りながら、公園でベンチに座りながら、お互いの身の上話をしました。

それまでSNS上で顔写真は見ていましたが、写真は写真ですからね(笑)。そりゃあもうドキドキしました。

会った瞬間、写真とはずいぶん違うと思いましたが (笑)、そもそも付き合うかもわからないわけだし、まずは友人関係をつくるのだからいいところを見よう!と決めて、北欧旅行を楽しんだのでした。

交際のきっかけは「縁」を感じたから

旅行中にアキと身の上話をするうちに、なぜかこの人にならほとんど何でも話せそうだなという信頼感を得ました。

また、誠実でまじめな人柄が伝わってきて、自分も自然体でいられるし、そういえば今までこういうことはなかったなと気づいたのです。

過去の「日本人同士」のデートでさえも感じたことのない安心感。

それに、今までは片思いされるか、片思いするかという一方方向の恋愛も少なくなかった。

それが今は、どうやら私も彼も気が合っている。

これは縁があるのかもなぁ・・・というような気持の流れがあり、帰国後もメールや国際電話などを続けていく中で、お互いに交際していく意志を確認しました。

デートは年に1回!

国際遠距離恋愛のつらいところですが、渡航費用や時間の関係でそうそう簡単に会えず、年に1~2回、私がアキを訪ねる、次はアキが私を訪ねるという、織姫と彦星のような状態が数年続きました。

いずれも1週間程度の短い滞在時間の中ですが、お互いの国の食事や文化などを教え合いながら二人で過ごす時間を味わい、お互いの両親や友人に会ったりもしました。

今振り返ると、一般的なデートとは違うかもしれませんが、会える時間が少ないだけに貴重な時間だったと言えます。

写真もやたら沢山撮りましたが、結婚後も大切な思い出の品になっています。

国際恋愛は良い時と悪い時のギャップが大きい!?

国際恋愛の良いところはいろいろありますが、一番は、異なる文化で育った恋人の考えや感情に触れることで、自分が持つ価値観を改めて見直すことができることです。

たとえば、アキは簡単に謝りません。

喧嘩しても謝らないので、喧嘩を終わらせるためだけに私から何度あやまったことか。

しかも、私が誤ってもアキからは「僕もごめん」の一言はありません。

でもある時、アキが「謝らなくていいんだよ」と私に言ったのです。

私は、私だけが悪いわけじゃないと分かっていても、とりあえず謝らなければと思い込んでおり、ほとんど習慣化していたのですが、アキの考えは、人はそうそう簡単に謝るべきではない、謝罪の言葉はなくてもいい、その言葉は本当に必要な時だけ、という考え。

よくアメリカは訴訟社会で、先に謝った方が負けというような話を聞きます。

フィンランド人である彼はそこまでシビアではないと思いますが、日本人ほど簡単に「ごめん」と言わないのは確かです。

アキのおかげで今では私も簡単には謝らず、言葉ではなく、態度や雰囲気で仲直りしたいことを伝えるようにしています。

また、そのほかに国際恋愛をして良かったことと言えば、お付き合いする中で語学力が上がったことです。

私の場合だとフィンランド語と英語です。

相手の話していることを理解したい、また、自分の気持ちを言葉で伝えたい、そうした切実な動機が自然に語学力を高めてくれます。

もちろん、お付き合いと同時に文法や語彙の自学自習は必要です。

そんな喜びがある一方で、国際恋愛ゆえに辛いこともいろいろありました。

例えば、メールや国際電話で口論になった時に、母国語が使えず、微妙なニュアンスが伝わりにくいことには相当疲れました。

そして意見が食い違うときは、見事に食い違ったままでした。

なぜならば、育ってきた環境があまりに違い、前提となる価値観や常識自体がそもそも異なるからです。

これは本当に疲れます。

ではなぜ、それでも結婚したのでしょうか?

それはお互いに折り合わない部分をあきらめたからです(笑)。

そして、いろいろと面倒臭い手続きのある国際結婚をしてでも飛び込みたい未来があったからです。

意外と日本人的だったアキのプロポーズ

西洋人らしくアイラブユーという言葉を惜しげもなく言ってくれるアキですが、そのプロポーズは意外に日本人の男性のようでした。

アキが日本に滞在していた時にいっしょにスーパーに買い物に出かけました。

玉ねぎや卵などの食料品を詰めた袋をぶらさげて、夕焼けの街角を歩いているときに、アキが唐突に「ああ、僕たち結婚しないと!」と言ったのです。

日本語ではなく英語でしたが。

それはドラマなようなロマンチックさもなく、「僕と結婚してください」という指輪付きの明確なプロポーズでもありませんでしたが、それ以降、両親に会ったり、どちらの国に住むか・結婚までにいくら必要かというようなことを具体的に話すなど、結婚する方向に二人の関係性が向かっていったので、あれがプロポーズだった、ということにしています。

日本人男性にははっきりプロポーズしないまま結婚したとか、「ずっといっしょにいよう」的な曖昧な言葉でプロポーズする人も多いと聞きますが、私の彼であるアキのプロポーズも日本人男性のそれと同じようなもので、若干気が抜けましたけど、可笑しくもあり、結果的に微笑ましい思い出になっています。

記憶にないほど面倒だった結婚の手続き

私、智子とフィンランド人夫、アキの結婚は、フィンランドで行いました。

フィンランドで先に入籍して、その後、日本で入籍するという形です。

こう書くと簡単に聞こえますが、もちろんそれなりのステップと書類が必要で、めんどうくさがりの私は「結婚、延期しよっかな」と気休めに心の中で独りつぶやいたこともありました。

それなりのステップというのは具体的に言うと、まず日本で戸籍妙本を取り寄せることに始まり、フィンランドで婚姻要因具備証明書を発行してもらい、挙式を申し込んで挙式を行ったら婚姻証明書を発行してもらい、それを日本大使館もしくは日本国内の役所に届けてーといった段階でした。

日本で先に入籍する場合はまた別の手順があり、手順が改新されることもあるので、この辺りは個人でしっかり調べていただくことをおすすめします。

相手の家族との交流

国際結婚をしたら、相手の家族との交流はどんな感じなのかな?と気になる方も多いかと思います。

一概には言えませんが、私とアキの場合はまず、結婚前のお付き合い時代にお互いの家族にそれぞれを紹介して、結婚する意図を伝え、そこから家族との付き合いも始まりました。

幸運なことに両家とも反対はなかったので良かったですが、残念なのは、日本人同士のように両家同士がしっかり顔を合わせる場はなかったということです。

私の家族かアキの家族、どちらかがはるばる海を越えて会いに行くのは大変なことです。

幸い、今はスカイプなどもありますから、環境が整っていればビデオ面会もできます。

結婚後は、月に一回くらいのペースでアキの家族に会っています。

両親だけではなく、時々はアキの兄弟にも会います。

私のフィンランド語はまだまだなので、英語を使っていますが、英語も伝わらないときは、アキに翻訳してもらっています。

言葉の壁のせいで、アキがいないとうまくコミュニケーションができないのが残念ではあります。

ふだんは食事をしたりトランプをしたり、それからクリスマスには両親も兄弟も集まって、お互いにプレゼントを交換し合います。

誕生日には、誕生日の人が、親しい人を招いてお茶や食事を提供するのがフィンランド流です。

結婚後の毎日はの~んびり

結婚とともにフィンランド、首都ヘルシンキ近くの町に移住した私は、のんびりしたペースの生活を送っています。

もちろん移住後しばらくはビザなどの手続きで落ち着かない日々もありましたが、数か月もすると家事以外することもなくなり、日本にいる友人に手紙を書いたり家族と連絡を取ったり、自由きままに過ごしてきました。

しかも、フィンランドでは家事は分担するのが普通。

夫のアキも、よくやってくれています!

私はといえば、最初はフィンランド料理を覚えなければと緊張していましたが、フィンランドの食事はとてもシンプルで、主食はパンかジャガイモ、パスタ、そして付け合わせはサラダ、たまにスープ、メインはビーフか魚の焼いたもの。

日本のように複雑な凝った味はないので作るほうはラクです。

また、街に出ると目に入るものすべてが新鮮で毎日が観光気分。雑貨やアクセサリーなどの買い物がついつい増えてしまっていました。

そんな、ただただ遊んでいるだけの日々にもだんだん飽きてきて、今では現地の語学学校に通い始めたり、自分の国際結婚の体験談や海外生活について書いた文章を寄稿したりと、少しでも社会に参加することをこころがけています。

最後に

いかがでしたか?国際結婚がどのような感じか、一例には過ぎませんが、皆様の参考になれば幸いです。

国際結婚に関心のある方は、まずは国内で外国語学習を始めてみるのも良いかと思います。そして今現在、国際結婚を検討している方は、メリットとデメリットをよく考えて、一歩一歩進めてくださいね。