我が家は日本人の私とフランス人の夫、4歳にになる娘がいる日仏家庭です。フランスの地方都市に暮らしています。

夫とはパリで仕事をしていた時に知り合いました。もともと日本に興味のあった外国人と国際結婚をする人もいる中、夫はまったく知識も興味もなく私と付き合い始めたのでもちろん日本語も話せませんでした。

フランスに住んで3年目だった私のまだ流暢とは言えないフランス語が私たちの共通語でした。付き合い始めは、好きだとか愛しているとかを日本語言いたい、言われたいという気持ちがお互いにあったのでいくらかの日本語単語を覚えた彼ですが、言葉というのは要はコミュニケーションのためのもの。フランス語でコミュニケーションがある程度取れていたため、それ以上日本語を終えようという意欲は湧かなかったようです。学生なら時間もありますが、社会人になっていたためそれほど時間に余裕もなく、上達することもなく数年が過ぎ、フランスに住んでいるため私は必然的にフランス語が上達し、複雑な会話にも対応できるようになりました。

もちろん彼や友人たちと更にコミュニケーションができるようになり良かったのですが、反面フランス語がわからなければ良かったと思うこともありました。外国人として馬鹿にされたりということも少なからずある暮らしの中で、言葉がわからなければ相手の言っていることに腹をたてることも嫌な思いをすることもないのに、と。その最たるものが彼の家族、特に義母との会話でした。

義母はフランスに留学してくる学生をホームステイさせる仕事を長年していたので、外国人というものに抵抗はなかったといいます。最初に紹介された時もアジア蔑視のようなことはまるでありませんでした。その意味では問題はなかったのですが、私に小学校一年生の国語(つまりフランス語)のテキストを買ってきたり、傷つく場面も無きにしも非ずでした。

その上徐々にフランス語がしっかりとわかるようになってくると、彼女の言っている内容も微妙なニュアンスまでもがわかるようになってしまったのです。義母は夫に対して過保護なところがあり、結婚して家庭を持っている息子に対して未だにいろいろと指示をしたりいうことが日常茶飯事でした。ですのでそれを聞いている妻としては非常に複雑でした。遠方に住んでいるのが救いでした。

また、嫁姑というのは同じ国に育って同じ言葉を話していても難しい人間関係です。国際結婚の場合はお互いの常識も価値観も更に合いにくいので、わからない方が良かったと思うような表現で話されると、小さな不満が少しずつ確かにたまっていきました。

結果的に一度大きな喧嘩をしたのですが、こちらは外国語での口論ですから分が悪く、言語の面でも心情の面でも言いたいことがあまりにも伝わらず、大きなストレスを抱えました。しかも夫は日本語ができないままですので、私がうまく言えないニュアンスなどを代弁してもらいたくてもそうもいかず…。

その後娘が生まれて、子はかすがいならぬ孫はかすがいで、少しずつお互いに歩み寄ることができ、今は一時期ほど関係は悪くはありません。しかし日本語のできるフランス人の旦那さんとの日仏カップルを見ていると、少し羨ましく思ってしまいます。

(フランス在住 37歳女性 rara)さんより