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日本では結婚すると多くの場合男性の名字になりますが、フランスで結婚すると女性は旦那の名前を使うことがあるとはいえ、身分証明書などの内容は結婚前の名字を保つことになります。

身分証明書には結婚した相手の名字も記載されますが、「通称」扱いとなります。せっかく結婚して家族なのだから同じ名前の方がよかろう、ということで、実生活で旦那の名前を名乗る人も多いですが、そちらも「通称」です。結婚しても生まれ持ったものは変わらない、という国のようです。

私はフランス人の旦那がおりますが、自分の国籍も日本のままですし、日本のパスポートには結婚後の情報(旦那の名字など)は一切入っていません。フランスの身分証明書には一応通称として旦那の名前は入っていますが、日本のように結婚して完全に名字が変わって旧姓は身分証明書の中には記載されないということはなく、一番最初に記載されるのは生まれた時の名字です。

複雑な手続きを踏むと自分の生まれながらの名字を捨てて旦那の名字になれる、ということらしいですが、そこまでする人をあまり見たことはありません。子供が生まれた時は自動的に父親の名字になります。父と母の名字が違い、子供は父親の名字、となるとあまり「家族感」がしませんが、そういうものだそうです。

母親は自分から出てきた子供なので「それが自分の子供」ということは名字が違っても確かなことなので、父親の名字にするのは「認知」の意味もあるようです。フランスは結婚して子供を産んだ後に離婚する家庭も多く、その際に子供が母親に引き取られた場合も名字は父親のものから変えることができないので、日本人の私から見ると何だか複雑だな、と思います。

上に「複雑な手続きを踏むと旦那の名字に変えることができる」と書きましたが、離婚した場合に元の名字に戻すこともものすごく大変なようなので、そういうこともあり離婚率の高いフランスではあえて名字を変えるところまでしないのかもしれません。

うちの子供はフランスで生活するにあたってはフランスの名字を使っていますが、日本のパスポートには日本の名字で名前が書かれています。二つパスポートを持つことができる間は(日本は二重国籍を持つことができない国なので20歳の時にどちらかの国を選びます)名字も二つ、持てる、ということなので、「名字って一体何なんだろう」という感じがします。

フランスは日本ほど呼称に対して執着がないのかもしれません。

(フランス在住 40歳女性 marmottes)さんより