中国系タイ人 国際結婚 体験談

初めてのデート

私と彼は、私が出張で東京に行っている間は毎晩タイ料理店に行きました。私は辛い食べ物が苦手でずっと避けてきましたが、よくも飽きずに毎晩タイ料理を食べられたものだと自分でも驚きました。それだけ、彼と過ごす時間は有意義で楽しかったのです。

タイ料理店に行くと、いつも起こる面白いことがありました。タイ語のリスニングもかねて、オーダーをする時にタイ人のスタッフさんが来たときは彼にタイ語で頼んでもらうようにしました。すると、どのお店でもタイ人のスタッフさんは「コンタイカー(タイ人ですか)!?」と驚いた表情で言っていたのです。

彼は中国系タイ人のため、見た目は日本人とほとんど変わりがありません。私は完全に日本人の見た目ですので、きっとスタッフさん方は彼のことも日本人だと思ったのでしょう。

しかし、タイ人だとわかると、スタッフさん方は私たちのテーブルに来てはたくさんタイのお話をしてくれたり、日本での生活のことをお話してくれたり、帰るときはホールのスタッフさんもキッチンのスタッフさんも「コップンカー(ありがとう)!!」と言って見送ってくれました。

遠い異国に来て頑張るタイ人のたくましさ、そして同朋と出会えたことの嬉しさを包み込むような優しさで表現してくれるタイの人々の魅力にどんどん惹きつけられました。

出張の最終日には休みがあったので、私たちは横浜でデートしました。

これが初めてのデートらしいデートです。

お寺に行ったり、ショッピングをしたり、二人で楽しい時間を過ごしましたが、私は一つ胸に引っかかることがありました。

私は彼から「付き合ってほしい」と言われていないのです。

さりげなくこのことを彼に話してみました。すると、「タイ人は日本人みたいに付き合ってほしいということは言わないよ。お互い好きだと思っていたら付き合っているの。僕たちは好きでしょ?」と言われたのです。元彼は告白をして交際がスタートしましたが、元彼は日本滞在暦が長いため、日本人化してきているから告白したのだ、とも言っていました。

私たちはまだ出会って2ヶ月も経っていませんでしたが、心はいつもそばにいることを感じていましたし、まるでパズルのピースが一つになるように性格が一致すると感じていました。これは彼も同じ思いでいてくれたのだと思うととても嬉しかったですし、このまま彼とならどこへでも行けると思いました。

彼は街の中で手をつなぐのは当たり前で、街角で突然大きな声で「キットゥン(愛しい)!!」と言って抱きしめてきたり、「ナーラック(かわいい)!!」と言って肩を組んできたり、ものすごく熱い愛情表現をしてくれました。あまりに熱い愛情表現のため、私たちを見ていた通行人が「あの人何なの?」とヒソヒソ言うくらいです。

少し恥ずかしかったのですが、彼は「これは普通のことだよ」と言っていました。

日本人は自分が周りからどう見られているか気にするため街では目立った愛情表現はしませんが、タイ人は周りからどう思われていようと、自分たちの世界を一番に大事にするそうです。彼は見た目こそ中国系ですが、心は120%タイ人だと確信したエピソードでした。

中国系タイ人の特徴

ここで私が感じた中国系タイ人の特徴をいくつかお伝えします。

1.日本人の食事のマナーとは違います。

肘をついて食べる、口を開けて噛む、足を組むのは当たり前で、ご飯茶碗の側面に米粒がたくさん付いた状態で食べやめるし、料理の付け合わせのサラダは食べません。また、飲食店で大量に頼んでは食べ切れなくて残すことも多々あります。

付け合わせのサラダを食べないことに関しては、タイ料理には料理を華やかに見せるためだけに盛り付けられている木の葉、木の実、辛子などの調味料があるということで、これらは可食部ではないため残してもいいということがわかりましたが、食事の姿勢に関しては最初理解ができませんでした。

私が小さい頃から言われてきた食事のマナーとあまりにもかけ離れているため注意しましたが、彼はこういう食事マナーで注意されたことは今までにないと言っていました。

2.綺麗好きです。

かなり体臭対策にこだわっているようで、朝晩のシャワーは必須で夏になると日中でも汗をかけばこまめにシャワーを浴びています。「タイは暑いからたくさん汗をかくよ」と言っていますが、日本でもタイにいたときと同じようにそんなに浴びなくてもいいのではないかと思うほどシャワーを浴びます。

しかし、洗濯物はいつまでも溜めていたり、洗濯せず何度も同じ服を着たり、綺麗好きなわりにはこだわりにかける部分も見受けられます。

3.結婚を考えられる人としか付き合いません。

彼は「中国系タイ人は結婚を考えられる人としか付き合わないため、僕もまともに付き合った人はあなたが初めてだ」と言っていました。そのため、女性に慣れておらず、女性を喜ばす言葉も私に慣れるまでは言ってきませんでした。

その代わり、心を開いた相手にはとことん尽くしてくれますし、とことん愛してくれます。仕事中でもトイレ休憩に立てば「キットゥン!」とメッセージが来ますし、出張で飛行機に乗っていても通信のできるSIMを入手してまで「キットゥン!」と送ってきてくれます。

どんなに離れていても、国籍は違っても、彼の愛の深さに強く感動する毎日です。

親には交際を反対された

私が出張から帰ってきてしばらくした頃、母から「誰とやり取りしているの?」と言われました。私はそのとき、回答を渋りました。なぜなら、母は私が元彼と別れてからタイ人に悪感情を持っていたからです。

私は渋々「タイ人だよ。」と答えました。

母はとても怒り、どこで出会ったのか、なぜ日本人ではいけないのか、どういう人なのかなど、事細かく聞いてきました。私は淡々と話しましたが、母の怒りは治まらないようでした。

それからしばらくは彼に対する話は出ませんでしたが、父が不在のある日、私がタイ人と仲良くしていることに対する愚痴を母が私に隠れて姉に言っていることが発覚しました。

これには私も腹に据えかねたため、「そんなにタイ人と仲良くすることがいけないの?」と怒りました。すると母は怒りに満ち溢れるあまり泣き出し、お互い激しい口論になったため、急遽近所に住む姉夫婦も呼んで家族会議をすることになりました。

母は私が元彼から酷い扱いを受けた上で別れた経緯を知っているため、心配のあまりタイ人に対する感情が悪くなったことは理解できましたが、私はタイ人がみんな悪い人ではないこと、多くの人はまじめに一生懸命日本で生活していることを知っていたので、このことを知ってほしいと思いました。しかし、何度私が言っても母の心を動かすことはできませんでした。

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