中国系タイ人 国際結婚 体験談

プロポーズ

彼の両親と会った2ヵ月後、私は彼の住む地域へ会いに行きました。ショッピングしたり散歩したり、いつものようにデートした後、私は海外へ移民した日本人の展示会があることを知ったのでそれを見に行きたいと彼に言いました。

いつもなら一緒に見に行くところですが、彼は「ちょっと買い物があるから僕は買いに行って来る。この展示会を見て待っていてほしい。」と言うのです。なんだかおかしいなと思いましたが、たまに不思議な行動をすることがある彼でしたので私はそのまま展示会を見ることにし、彼は買い物に行きました。

展示会を見終わった後も彼は買い物から戻っていなかったため、私は近くの図書館で本を読んでいたところ、彼が何事もなかったかのような顔で戻ってきました。

「何買ってきたの?」と聞いたところ、「ここでは渡せないからベンチに座ろう」とのことでしたので、海の見える景色のいいベンチに座りました。

そうしたら、突然彼が立ち上がり、「僕と結婚してください。どんな指輪がいいかわからないけど、さっき店員さんと相談して買ったの。高いものではないけど、僕の気持ちです。」と言って、ダイヤモンドが散りばめられたピンクゴールドの指輪を差し出してくれました。

私は驚きと喜びが同時に湧き上がり、思わず彼を抱きしめて「コップンカー(ありがとう)!」と言いました。周りの通行人たちは驚いて私たちを見ていましたがお構いなしです。

彼のプレゼントしてくれた婚約指輪は少し小さめのものでしたが、私の肌の色と良くあって綺麗なデザインだと感じました。

「今回プロポーズしたから、今度正式にあなたの両親に挨拶に行くね。」と言ってくれて、このプロポーズから3ヵ月後に私の両親に挨拶に来てくれる予定を決めました。

私の両親に挨拶に来た

プロポーズから3ヵ月後、彼は私の両親に挨拶に来ました。
「僕と娘さんを結婚させてください。」と彼が言ったところ、意外にもあっさりと「はい、いいですよ。」と父が言ったことには驚きました。

父も最初は母のように外国人と結婚することには良い感情を持っていなかったようですが、何度か彼が私の家に遊びに来たり、父と直接話したりしたことで人柄を理解したようで、「こんないい人はなかなかいないから大事にしなさい」と言ってくれました。

入籍日や結婚式については、タイの両親にも会いに行った上で明確な日を決めようという話になったため、その時は決めませんでした。

最初はタイ人というだけで両親から良い感情を持たれていなかった彼ですが、彼の私への真剣な思いが両親の心を動かしたのだと思うと、どんなに異なる環境で生きてきた人間同士でも縁があれば必ず同じ方向を見て歩んでいけるのだと強く感じました。

彼の思いに応えようと私も心を引き締めた一日でした。

一緒にタイ旅行に行った

彼が私の両親に結婚の挨拶をしてから3ヵ月後、彼と私はタイに行くことにしました。彼の両親や親戚に会うこと、そして彼の生まれ育った国を見ることが今回の目的です。私は生まれて初めての海外旅行でしたのでさらに緊張と興奮で胸が高鳴りました。

タイへの渡航は驚きの連続でした。今までは飛行機というと羽田空港を離着陸する国内線を主に使っていたため、成田空港の大きさや人の多さに圧倒されました。国際線のターミナルの大きさや多様な人種が行きかう様子に、世界の広さや可能性、居心地の良さを感じました。

タイへの航空機も非常に快適で、映画を観たりゲームをしたりしていたらあっという間にタイに着きました。

タイでは彼の両親や兄弟、親戚と会うほかに、お寺やマーケットを観光したり日本軍がかけた橋を見に行ったりもしました。

連日の猛暑でしたが、彼も両親も親戚たちも平気な顔をしているところはさすがにタイ人です。私は常に汗だくで疲れきっていましたが、でもタイの人々の温かさや日本よりも自由な雰囲気に感動の連続で、ずっとタイにいたいと強く感じました。

私が今回の渡航で一番感動したことは、中国から移民してきた彼のおばあさんに会えたことです。彼のおばあさんがタイに来なかったら私は彼と出会えていなかったわけですし、様々なバックグラウンドを抱えてタイの地にやってきた姿を思うと人生の多様性を強く感じました。

彼と結婚すればいずれ私もタイに住むことになりますが、外国から移民してきたおばあさんが感じてきたことと似たようなことを私も感じることがあるかもしれません。タイ語が流暢に話せるようになり、おばあさんとお話したいと強く感じました。

タイには1週間滞在しましたが、日本よりものんびりした雰囲気、優しい人たち、ゆっくり流れる時間が非常に気持ちよかったです。彼はたまに抜けていることがありますが、この穏やかなタイで暮らしていたら抜けていても「マイペンライ(何とかなる)」なのかもしれません。

ずっとタイにいたい気持ちを胸に、帰国の飛行機に乗りました。

結婚へ

入籍日はお互いの必要書類が揃い次第入籍しようということになり、結婚式についてはまだ決まっていません。今はお互い役所や大使館に連絡を取り、右往左往の大騒ぎ状態です。しかし、一緒にタイに行って、彼とならどこまでもやっていけると確信しました。

そのためにはまずは私のタイ語力の向上が必須です。会話がスムーズにできるよう努力していこうと思います。

国際結婚に憧れる人は多いと思いますが、最後に私が感じたことをいくつかお話させてください。

外国人の恋人ができたら、相手の文化や育った背景をよく理解して、相手の存在だけでなく相手の母国も愛してあげてください。一緒にいれば必ず衝突することもありますが、そんなときは相手の文化や考え方、背景をよく考えて広い心で向き合ってみてください。日本人の感覚では理解できないことでも、外国の感覚では当たり前ということは思いのほか多いです。そこで、自分の価値観だけで物を言ってしまっては、場合によっては相手の人格否定につながることもあります。

日本社会では、高い水準での仕事やサービスが求められ、また他人に対しても高い水準サービスを求めます。しかし、外国では必ずしもそうではありません。たとえばタイで言えば、空港の警備員は警備をしないでスマートフォンをいじっていたり、タクシーでは行き先を言っても訳もなく「そこは行きたくない」と言って断られたり、ショップの店員さんは勤務中でもお客さんがいなければお店の中でご飯を食べたり歌を歌ったりしています。

これらは日本では絶対に考えられないことですが、タイではみんなこのような仕事スタイルが当たり前ですので普通のことなのです。

逆に、日本では常識のことが外国ではおかしなことである場合も多々あります。愛想笑い、何度もお礼を言ってお辞儀をする、本音を言わないということは外国人からしたら不思議でたまらないようです。

このように、多様な価値観のもとに国際恋愛や国際結婚は成り立っています。

しかし、お互いが一緒にいたいという強い思いがあればどんな壁も乗り越えられます。皆さんも、素敵な国際恋愛、国際結婚をしてくださいね!

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