プロポーズ
交際を始めてから3ヶ月後、彼に会いに行ったときでした。
ある朝目覚めると、ベッド脇の家具の上に箱に入った指輪が置いてありました。
そして、それに気づいた私が近寄ると、彼が「結婚してください。」といってプロポーズをしてきました。
私はとてもびっくりしましたが、すぐに「YES」と言いました。
とても幸せな気分であり、予想外のサプライズでした。
指輪のサイズもぴったりでしたし、とても綺麗な指輪に感激です。
その指輪をして、その日の夜はホテルのディナーに出かけました。
晴れて婚約者となった私は、自分の左手の薬指に光る指輪を見ながら、幸せな気分に浸っていました。
そして、その後はビーチバーへ。
夜の光とともに美しいビーチの光景を背景に、彼との甘いひと時を楽しみました。
結婚に向けての準備
婚約者となった私たちは、すぐにでも結婚したい気持ちでいっぱいでしたが、その前にやるべきことがたくさんあります。
グアムでの結婚生活を予定してたので、日本の荷物整理や両親への挨拶、ビザの問題もありました。
まず私は日本に帰国し、親への結婚報告と荷物の整理などをしてくることにしました。
荷物の整理ついては、過去にアメリカ本土で生活していた私にとって、大体どういったものが海外の引越しに必要なのかわかっています。
ですので、けっこう手際よく準備が進みました。
まず買いに行ったのが、日本の炊飯器です。
グアムでも炊飯器は売っていますが、アメリカで販売されている製品と同じで、昔のいわゆる”電気釜”と呼ばれるスタイルの商品が多いんです。
私が子供の頃に見ていた電気釜そのものです。
今の日本の炊飯器のようなスタイルの炊飯器は見たことがなく、いろいろな工夫や技術でおいしいお米を食べるように開発された商品は皆無です。
ですので、電気屋に炊飯器を買いに行きました。
スーツケースに入れる予定でしたので、なるべくコンパクトなもので、なおかつ機能的にも問題のないものを購入しました。
また、グアムは1年中夏ですので、夏物衣料も少し追加で購入しました。
現地でも買えますが、自分のお気に入りのブランドなどは日本で買っていったほうが間違いありません。
他は、100円ショップなどでキッチングッズや便利グッズなども大量に購入しました。
また、グアムはキログラムの表示がないので、キログラム表示の体重計と料理用のハカリも購入して行きました。
主なものは彼の自宅にそろっていましたので、そんなに準備したものは多くありません。
グアムで入手できるものは日本からはほとんど持って行きませんでした。
日本とグアムは近い距離のためか、機内持ち込みの荷物の制限が本土便と比べて少ないのです。
ほぼ国内旅行と同じ重さ、大きさです。
ですので、省けるものは省くといった状態で準備しました。
なお、グアムに滞在するためのビザでしたが、私は過去に”アメリカ国籍を取得した”外国人と結婚してアメリカで生活をしていたため、アメリカの永住権であるグリーンカード保持者でした。
ですので、面倒なビザの手続きは一切なく、グアムに入国する際も、グリーンカードホルダーとしてアメリカ人と同様に入国できていたのです。
近日中に更新の手続き等が必要でしたが、それはおのおのグアム行ってからするつもりでした。
親への報告・そして挨拶
私が帰国した際に、母親へは結婚をすることを報告しました。
母は私がアメリカ人しか駄目だということは十分承知でしたので、反対もなく、再婚できてほっとするというような面持ちでした。
そして、外国人との結婚も2回目ですので、外国人への抵抗感はありませんでした。
ですが、前の結婚があまりにもひどい男に遭遇したため、今度の人はどんな人で誠実で真面目なのかということを気にしていました。
海外移住も2回目です。
ですので、本土よりもグアムは近いということで逆に安心したそうです。
そんな中、彼は日本にいる私の親に挨拶に来ることになりました。
初めての日本の実家訪問です。
緊張した面持ちでやってきた彼は、空港で私一人で出迎えたときから、ずっと緊張感が感じ取られました。
空港から自宅までの道中も、口数少なく物静か。
もともとおっとりして物静かな人なのに、なおさらです。
そして、実家で母に対面したときは、緊張からか汗が出ていました。
ですが、すぐに打ち解けられ、双方ともに感じのよい対面になりました。
ちなみに日本のスタイルで「娘さんを僕にください」的なことはしていません。
私は必要ないと思いましたし、うちの母もそんなスタイルは特に求めていませんでした。
その後は日本のローカル観光を楽しんだ私たち。
いつも日本では大きな都市しか行ったことのなかった彼は、ローカルな都市にも満足し、非常に楽しんでいました。